10月 03, 2022 14:36 Asia/Tokyo

ブラジルで2日日曜に行われた大統領選が、ルラ元大統領と現職ボルソナロ氏による今月30日の決選投票に進むことになりました。

ロイター通信によりますと、選挙管理を統括する高等選挙裁判所の発表では、開票率97.3%時点で、ルラ氏の得票率は47.9%、ボルソナロ氏は43.7%となっており、どちらも過半数に達しないことが判明しています。

複数の世論調査では、ルラ氏がボルソナロ氏を10─15%ポイントリードしており、決選投票が回避されるとの見方も出ていましたが、ボルソナロ氏が善戦して決選投票に持ち込んだ形となりました。

このように、得票率の差はルラ氏が期待していたほどには開かず、ボルソナロ氏に向こう4週間、巻き返しを図る機会を与えることになっています。

世論調査結果が第1回投票でルラ氏の当選が決まると示唆したことを受け、ブラジル資産価格はアンダーパフォームの状態となっていましたが、ボルソナロ氏の善戦が資産価格を押し上げる可能性が高まっています。

政治評論家は、ルラ氏が大差で勝利すれば、敗北しても認めない姿勢を示しているボルソナロ氏が選挙結果に異議を唱えづらくなる可能性があると指摘しています。

Insperビジネススクールの政治学者、カルロス・メロ氏は「極右勢力はブラジル全土で非常に強い。決選投票でのルラ氏勝利の可能性は低くなった。ボルソナロ氏は再選に向けて力をつけるだろう」と語りました。

逆に、2003-10年に左派政権を率いたルラ氏が決選投票で勝利すれば大統領に返り咲きを果たすことになります。

現在、ブラジル国民は物価高騰に直面しており、経済は新型コロナウイルス禍が引き起こした景気低迷から脱出し始めたところです。

コロナ対策を軽視して一段の景気悪化を招いたボルソナロ政権と対照的に、ルラ氏のイメージは好景気だった時代と結びついていると見られ、今月末の決選投票までの世論の動向とその結果がますます注目されています。

 


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