10月 03, 2022 22:18 Asia/Tokyo

スウェーデンのカロリンスカ研究所が3日月曜、今年のノーベル医学生理学賞をスウェーデン人遺伝学者のスバンテ・ペーボ氏に授与すると発表しました。

米CNNによりますと、同研究所は授賞理由として「絶滅したヒト族のゲノムや人類の進化に関する発見」を挙げています。

発見の公表は2010年ですが、ペーボ氏はそれまでにネアンデルタール人の骨から古代のDNAを抽出して配列を決定、解析する方法を開発しています。こうした業績により、科学者らはネアンデルタール人のゲノムと現生人類の遺伝記録との比較が可能となりました。

ペーボ氏は初めてネアンデルタール人のゲノムを解析し、現生人類のホモ・サピエンスがネアンデルタール人と交配していたことを発見しており、ノーベル委員会は同氏が当時「不可能に見えたことをやり遂げた」と称賛しました。

また、「ペーボ氏の独創的な研究は、古代ゲノム学という全く新しい科学分野を生み出した」「同氏の発見は現生人類と絶滅したヒト族を分ける遺伝的な違いを明らかにすることで、何が我々を特異的に人間たらしめているかを探る基礎を与えた」と評価しています。

自身の研究について、ペーボ氏は10年の発見公表時に「ネアンデルタール人ゲノムの最初のバージョンを手にできたことで長年の夢がかなった」と語っています。

ペーボ氏は英ロンドン自然史博物館の名誉リサーチフェローでもあるとともに、1997年からドイツ・ライプチヒのマックス・プランク進化人類学研究所のディレクターを務めています。

 


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