2016年11月21日19時14分
  • 話し合いによる南シナ海の問題解決

中国の習近平国家主席が、南シナ海の問題の解決を強調しました。

アスギャリー解説員

習国家主席は、ペルーで開催されているAPECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議の傍らで、フィリピンとベトナムの首脳と個別に会談し、「南シナ海を巡る対立は双方によって解決されるべきだ」と表明しました。

習国家主席はフィリピンのドゥテルテ大統領との会談で、「南シナ海における海上協力など肯定的な協力の強化は、この海域を巡る対立を二者協力と友好のための機会に変える」と述べました。

また、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席との会談でも、「両国は二者協議によって問題を解決し、対立の解消に向け二者協力を行い、地域における平和と安定の確立に向け努力すべきだ」と述べました。

ハーグの仲裁裁判所で、中国とフィリピンの南シナ海の領有権をめぐり、フィリピンに有利な判決が出されたにもかかわらず、今年6月、フィリピンでドゥテルテ大統領が就任してから、彼の中国に対する立場により、両国の関係は緊張緩和と協力拡大に向かっています。ドゥテルテ大統領は、アメリカとの軍事協力を縮小するなど、アメリカとの関係を大きく転換させ、独立した外交政策をとることを強調し、フィリピンとの将来の関係に対する中国の懸念を緩和しています。とくにドゥテルテ大統領は、初の外遊で、中国を訪問し、両国の協力拡大に関して、中国の一部高官と協議しました。

ドゥテルテ大統領が中国との南シナ海を巡る問題を話し合いで解決することを強調したことにより、中国政府はフィリピンの反対立政策に更なる信頼を寄せています。フィリピンの反米政策は、フィリピンと中国の協力を拡大すると共に、特に南シナ海の問題など、地域におけるアメリカの介入を阻止することにつながるでしょう。

ドゥテルテ政権による麻薬犯罪者の殺害という麻薬対策は、同国とアメリカの緊張発生の主な要因と見なされています。ドゥテルテ大統領によれば、フィリピンでの麻薬撲滅作戦は国内の問題であり、アメリカにこの件に干渉する権利はないということです。中国もアメリカの立場に反対する措置の中で、ドゥテルテ大統領の中国訪問の前に、彼の麻薬対策を支持しました。

アメリカとフィリピンの間に緊張が生まれ、それが拡大していた中で、中国はドゥテルテ大統領の立場を支持し、フィリピンの、特に軍事面でのニーズに応えることで、両国の関係を友好関係に変えようとしています。こうした中、中国は南シナ海の問題解決に向け、話し合いを基盤に据えたアプローチを適切かつ実行可能なものと見ています。これにより中国は、南シナ海の領有権を巡って対立しているほかの国を、第三国や国際機関に支持を訴えるのではなく、中国との直接協議にのぞませようとしています。

マレーシア、ベトナム、ブルネイ、中国、フィリピン、台湾が南シナ海の一部の島の領有権を巡って対立しています。中国は初期の段階で、ベトナム、マレーシアとこの問題を協議によって解決しようとしています。少し前にも、中国とマレーシアの防衛協力協定がこの政策の枠内で締結されています。

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