4月 07, 2017 19:48 Asia/Tokyo
  • アメリカのシリア攻撃に対するロシアの反応

アメリカのシリアに対するミサイル攻撃は、外国の政府に対するトランプ政権の初めての直接軍事行動と見なされます。この攻撃に対してロシアはどのような反応を示すのでしょうか?これについて、IRIBミールターヘル解説員は次のように語っています。

この攻撃に対するロシアの最初の反応は、これについて検討するロシア外務省の緊急会議の開催でした。現在、この攻撃へのロシアの対応方法は、アメリカの次の行動に決定的な影響を及ぼす可能性があります。

実際、シリアにおけるアメリカの軍事行動には二つのシナリオが想定されます。一つ目は化学兵器に対するアメリカのレッドラインをシリア政府が越えたことに対して、アメリカが断固とした反応を示すために最近のミサイル攻撃を行ったというものです。この場合、ロシアは口頭での非難に留まるでしょう。アメリカはロシアにこの攻撃を行うことを通達していました。実際アメリカはこの攻撃に対してロシアは沈黙していたと主張しています。こうした中、ロシアは国際法の観点から、この攻撃を違法行為と強調し、この問題への検討に向けた安全保障緊急会議の開催を求めました。

そしてもう一つのシナリオは、金曜未明のミサイル攻撃をアメリカによる攻撃拡大の前段階と見なすものです。シリア各地にロシアの兵士や装備の多くが存在し、彼らに被害が及ぶ可能性があること、そして何よりも重要なのはロシア軍がシリア政府を支持するために、大規模に駐留していることや、テログループと戦っているロシアとシリアの戦略的関係に注目すると、ロシア政府はアメリカの軍事作戦に対する具体的な反応を考慮に入れることになると予想されます。この場合、シリアの危機が拡大しそれが国際的な紛争に変わる可能性があるでしょう。

基本的にロシアとシリアの軍事協力は、シリアの戦略的利益の方向で、同国に安定を回復させるために行われています。現在、ロシアの最大の目的は、中東での同国の唯一の地政学的地域として、シリアを維持することにあります。この問題は、とくにロシアにとってのタルトゥース海軍基地の重要性に注目すると、説明することができます。タルトゥース海軍基地は、国外にある唯一のロシアの軍事基地です。このため、ロシアはどんな犠牲を払っても、この基地を維持しようとするでしょう。さらにロシアはラタキアにある空軍基地に恒常的に駐留することで、シリアでの長期間にわたる駐留の下地を整えています。このように、ロシアはシリアでアメリカの目的に対抗するでしょう。この問題はロシアと西側の全体的な対立の枠内で意味を成するものであり、現在ヨーロッパ東部に加えてシリア問題においても意味を見出しているのです。

タグ