6月 01, 2017 19:42 Asia/Tokyo
  • サウジアラビア、東南アジアの暴力とテロの要因

テロ組織ISIS傘下の武装勢力、マウテ・グループが、フィリピン南部で勢力を誇示しようとしています。フィリピンの治安筋は、フィリピン南部のマウテグループのテロリストの中には、サウジアラビア人やトルコ人の姿があるとしています。フィリピンのGMAネットワークが伝えた同国の治安関係者の話によれば、ISISを支持するマウテ・グループには、サウジアラビア人やトルコのパスポートを持つ人物が含まれているということです。

IRIBヴァガーリー解説員

フィリピンの治安関係者の発言は、イラクやシリアから、フィリピン南部をはじめとする東南アジアにISISのテロリストが移っているという見解を証明するものです。中東での度重なる敗北により、ISISは勢力の移動先として2つの地域を考慮しています。ひとつはアフガニスタン、そしてもうひとつが、マレーシア、インドネシア、フィリピンです。

フィリピン南部では、マウテ・グループなどのテロ組織がすでに組織化されており、ISISの戦闘員を惹きつける土台が整っています。彼らは主に、海上のつながりという点からも重要な地域であるフィリピンの南部に配備されています。このことから、フィリピン南部やマレーシアの一部地域をISISが支配することについて警告が発せられています。

こうした中、重要なのは、東南アジア南部のテロリストへの、サウジアラビアやワッハーブ派による資金や人材、思想面での支援です。これについては、マレーシアの治安関係者やイスラム法学者が警告を発しています。インドネシア大統領が、同国で活動する過激派への対処やその事務所の閉鎖を支持したことは、インドネシアにおけるワッハーブ派の活動による脅威への理解を示しています。サウジアラビアとつながりを持ち、協力を行い、最近のインドネシアでの集会や暴動の首謀者とされる過激派グループの聖職者の逮捕も、こうした背景によるものです。このようなグループがさまざまな名前で活動を拡大していることは、中東での敗北を挽回するとともに、東南アジアに新たな拠点を築く目的で、領土と戦闘員の確保のために、あらゆる分野にワッハーブ派が入り込んでいることを示しています。

シンガポールの大学のテロや政治的な暴力に関する研究所の所長は、次のように語っています。

「ISISはフィリピンをはじめとする東南アジアでの活動を拡大しており、フィリピンは、ISISのテロリストの避難所、テロの拠点になりつつある」

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