9月 27, 2021 07:10 Asia/Tokyo
  • カナダでの先住民出身の児童生徒
    カナダでの先住民出身の児童生徒

カナダ国内での人権問題の浮上後、ローマ・カトリック教会が自らの管轄下にあった公立寄宿学校での、先住民児童に対する性的暴行・虐待の事実を認め、謝罪しました。

19世紀から20世紀にかけて、カナダでは15万人の先住民出身の児童生徒が強制的に保護者から引き離され、寄宿学校に入れられました。

こうした学校に在学した子供の多くは栄養不良に陥り、また性的暴行や虐待、強姦を受け、彼らのうち少なくとも4000人が病気や監督不行き届き、暴力や不慮の事故などで命を落としています。

1882年から1996年までの期間にカナダの白人社会への同化を目的にこの学校に入れられた子供およそ15万人が、性的暴行を受けたり、虐待・ネグレクトされた一方で、自分たちの文化や母語を禁じられていました。

カナダの先住民族団体代表は、ここ数か月で寄宿学校跡地から墓標のない墓地が3カ所見つかったことを発表し、およそ1200の墓がこの3カ所から見つかったとしました。

こうした人権上の不祥事に対し、トルドー・カナダ首相は、過去にこうした寄宿学校での人種差別により子どもたちが犠牲になった先住民らに自ら謝罪せず、カトリックの総本山であるローマ法王に謝罪を求め、ローマ教皇庁に全責任を転嫁していました。

トルドー首相はこれに先立ち、「相次ぐ遺骨や集団墓地の発見は、我が国の歴史の暗く恥ずべき時期を痛烈に思い出させるものだ」と表明しています。

こうした中、ローマ・カトリック教会は声明を発表し、先住民族の子供たちの苦しみと、校長や教師による身体的、心理的、感情的、心理的、文化的、性的虐待を含む、これらの子供たちに対する重大な人権侵害があった事実を認め、「我々カナダのカトリック司教たちは、深い後悔の念を表明するとともに、一切の言い訳なしに謝罪する」としました。

カナダのブリティッシュ・コロンビア州とサスカチュワン州で集団墓地が発見された後、レーダーシステムを使用して、墓地の可能性のあるより多くの場所が捜索されています。先住民族の指導者らは、「教会側からの謝罪は受け入れるが、それはローマ教皇自身が行ってこそより意義あるものとなる」とコメントしています。

また、世界中のどんなに小さな出来事にも反応し、人権擁護の立場をとるはずの国連や人権団体が現在まで、このカナダの人権スキャンダルに対して実際的な行動をとっていないことも注目すべきことです。

なお、これらの子供たちの死因はまだ明らかにされていません。

3つの先住民族の寄宿学校の敷地内から、1000を超える遺体が埋葬された3箇所の集団墓地が発見されたことを受け、今度はカナダ政府自身が人権擁護のジェスチャーを放棄し、教会への責任転嫁ではなく、この恐ろしい犯罪の詳細な捜査に取り組み、国際世論からの疑問にしかるべき返答を示すべき時期が到来しています。

 

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