仏大統領が、1961年のアルジェリア人デモ参加者虐殺を非難
10月 17, 2021 14:43 Asia/Tokyo
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マクロン仏大統領
マクロン仏大統領が、1961年に発生したアルジェリア人デモ参加者の虐殺を非難しました。
フランス通信によりますと、マクロン大統領は16日土曜、同国パリで開催された、1961年10月17日のアルジェリア人の平和的デモ参加者の弾圧から60年を記念する式典において、この虐殺を許しがたい犯罪だとしています。
また、「1961年10月16日夜に当時のモーリス・パポン=パリ警視総監の命令により発生した犯罪は、フランス人にとって決して正当化できないものだ」と語りました。
こうした中、マクロン大統領は最近、反アルジェリア的な発言を行い、同国の政府当局や国民の感情を逆なでした形となっています。
アルジェリア大統領は声明を発表し、マクロン大統領の最近の反アルジェリア発言を批判するとともに、これをアルジェリアへの内政干渉だとしました。
マクロン大統領は最近、フランスの新聞ル・モンドとのインタビューで、アルジェリアの公式な歴史を槍玉に挙げ、これを書き直しの必要なものだとしています。
さらに、「アルジェリアの歴史は、史実ではなくフランス人への嫌悪をベースにしたものだ」と述べました。
アルジェリアは、132年間にわたりフランスの植民地支配下に置かれていました。
アルジェリア独立戦争は1954年から1962年という長期間に及び、150万人以上の死者を出したほか、多数の独立派市民らが厳しく弾圧されています。
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