安保理で、「ウクライナにおける米の生物兵器活動」を近くロシアが問題提起
May 29, 2022 15:01 Asia/Tokyo
-
ウクライナにおける米の生物兵器活動
ウラジーミル・イェルマコフ・ロシア外務省不拡散・軍備管理局長が、近く国連安保理に対し、「ウクライナにおけるアメリカの生物兵器活動・実験」に関する証拠を提出する意向を明らかにしました。
イルナー通信によりますと、イエルマコフ局長は28日土曜、「わが国は近く、ウクライナにおけるアメリカの生物兵器・軍事活動を安保理の公開会議にて提起する意向である」と述べています。
また、「我々は近いうちに、ウクライナ領内でのアメリカの違法な生物兵器活動および、生物兵器禁止条約に関する自由会合を開催するつもりだ」としました。
さらに、「我々はアメリカとその同盟国に対し、使い古した空虚な口実ではなく、生物兵器禁止使用禁止条約に基づき、ウクライナ領内でのこうした活動に関する包括的な証拠や情報の開示・釈明を求める次第である」と語っています。
アメリカ国務省のヌーランド報道官は同長官の発言の前に、アメリカ議会公聴会において、「ウクライナ領内に一部の生物・化学研究実験所が存在しており、いかなる犠牲を払おうともこれらの実験所内にある情報をロシア軍に漏らしてはならない」と表明していました。
これに先立ち、ロシアは「米国防総省は、ウクライナ全土にある30箇所以上の生物学実験所に関与している」としています。
旧ソ連の崩壊後、アメリカはウクライナ、ジョージア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、キルギスの各国での生物学実験所の設置に携わってきました。