3月 20, 2020 05:24 Asia/Tokyo
  • ハフトスィーン
    ハフトスィーン

イランのお正月、ノウルーズの慣習のひとつに、ハフトスィーンという飾り物があります。今回は、ハフトスィーンの重要性を健康の面からみていくことにいたしましょう。

ハフトスィーンを飾ることは、イラン人のノウルーズの最も重要な慣習のひとつです。この飾り物は、年の移り変わりの瞬間を家族でそろって迎えるためのきっかけであり、新鮮さと喜びの象徴です。

 

新しい年を迎える春分の日、家族が互いに助け合って家の中をきれいに整え、身なりを清潔にし、ノウルーズの飾りであるハフトスィーンの傍らに座り、愛情と喜びにあふれた雰囲気の中で、新たな一年をスタートします。

 

ノウルーズハフトスィーンを飾ることは、象徴的な行為であり、人間の心を喜ばせるとともに、道徳的なメッセージや貴重な教訓を含んでいます。ハフトスィーンの飾り物のそれぞれが、芽生え、誕生、豊穣といった意味を持っています。

 

ハフトスィーン

 

イランの古代の儀式の中では、ソフレと呼ばれる布が広げられ、そこにさまざまな食べ物が置かれます。ノウルーズのソフレは、ハフトスィーンと呼ばれ、他のどの布よりも色彩に溢れたものでなければなりません。ハフトスィーンのソフレは、通常、年が移り変わる数時間前に用意され、床よりも少し高いところに並べられます。この慣習は、ほとんど変わることなく、今も続けられています。

 

ハフトスィーンには、ペルシャ語のアルファベットであるスィーン、Sで始まる7つの食べ物や植物が飾られます。

 

さらに、イランの人々はハフトスィーンに別の象徴も飾ります。例えば卵。これは生命と創造の象徴です。鏡は、透明性の象徴であり、水は人生における清らかさや祝福の象徴です。また、金魚も飾られますが、これはイラン暦の最後の月であるエスファンド月を表し、活力や人生を象徴しています。硬貨は財産や労働の繁栄を示し、ろうそくは、明るさや光、暖かさの象徴です。

 

この他、ネコヤナギ、糸杉、ヒヤシンスの花も飾られます。これらの香りは、春の訪れを知らせます。また、お菓子やキャンディも飾られます。これらの傍らには、イスラム教徒の聖典であるコーランが特別な場所に置かれます。

 

 

 

イランの人々が様々な季節に昔から行ってきた祝祭は、この土地の人々が食べたり飲んだりするもの、季節や色、農産物の美しさに関する知識に溢れています。

 

ハフトスィーンに飾られる食品を見ると、それらがビタミンやミネラルを豊富に含み、体の免疫力を強化するとともに、がんや心臓病などの病気にかかるリスクから、人間の体を守るものであることが分かります。

 

実際、イランの人々は、ハフトスィーンの飾りの中で、健康に生きるためのメッセージを現代にまで語り継いできました。ハフトスィーンに飾られる食べ物の医学的な効果を見れば、そのことが明らかになるでしょう。

 

 

リンゴは、ビタミンA,B、Cの他、鉄分、カルシウム、リンを含む果物です。リンゴに含まれる最も重要なミネラルはカリウムです。カリウムは若さの要素と呼ばれ、血圧を下げたり、動脈血管壁の弾力性を保ったりする働きがあります。

 

リンゴは、抗酸化作用があり、ペクチンを豊富に含みます。中くらいのリンゴ1個には、およそ4グラムの食物繊維が含まれています。1日一個、リンゴを食べれば、消化器官の働きを助け、血中のコレステロール値を下げ、がんのリスクを抑え、寿命を延ばし、抜け毛を防ぐ効果があります。リンゴは糖尿病の人にも勧められます。

 

サンジェドと呼ばれるほそばぐみには、ビタミンEとC、カロチンが含まれており、これらには抗酸化作用があります。また、ほそばぐみには炎症を抑える効果もあります。

 

ほそばぐみには豊富なカルシウムが含まれ、骨粗しょう症を予防します。

 

サンジェド・ほそばぐみ


ソマーグと呼ばれる香辛料は、食欲を増進します。ソマーグは、胃をきれいにし、糖尿病の患者にとって有益であることが分かっています。

 

この他、ソマーグは、抗菌作用があり、リューマチの治療に効果があることが分かっています。ソマーグは血液をきれいにします。

 

ソマーグ

 

ペルシャ語でスィールと呼ばれるにんにくは、薬用植物です。にんにくは、さまざまな病気の治療に利用されます。にんにくは、ビタミンC、葉酸、カルシウム、鉄分、マグネシウム、カリウム、亜鉛、ビタミンB1、B2、B3を含んでいます。

 

にんにくは、高血圧などの血液や心臓に関するさまざまな病気の治療に利用されます。また、消化器官や前立腺のがんの予防にも効果的です。

 

一部の学者は、料理の際ににんにくを使うと、食中毒を防ぐことができると考えています。なぜならにんにくには、抗菌、殺菌作用があるからです。

スィール・にんにく

 

セルケと呼ばれるは、医学的な効果がある食品として、昔から利用されてきました。酢は消化を助け、細胞に栄養素がいきわたるのを促進し、さまざまな料理の味付けに利用されます。

 

酢は胃を刺激して胃液の分泌を高めます。また、腸内環境を整える働きもあります。

 

酢には、カルシウムの吸収を促し、丈夫な骨を作る働きがあります。さらに、抗菌・殺菌作用があります。

セルケ・酢

 

小麦などから作られるサマヌーと呼ばれる食べ物は、砂糖が加えられないにもかかわらず、甘みがあります。サマヌーには、ビタミンK,E,Aの他、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、リン、鉄分が含まれ、皮膚や頭髪、神経や脳、血管、骨、歯、目などの健康を保ちます。

 

サマヌーは、特にスポーツ選手、子供、妊婦の他、貧血気味の人や肝臓に問題を抱える人などにとって非常に有益な食品と見なされます。サマヌーは、カロリーを確保し、若さや健康を保ち、うつを防ぐために常にすすめられる食品です。

 

サマヌー

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

http://youtube.com

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

 https://soundcloud.com/user-614960283

タグ

コメント