2019年11月15日18時52分
  • 慈愛の預言者、ムハンマド
    慈愛の預言者、ムハンマド

イスラムの預言者ムハンマドは、預かり物に対して責任を果たし、持ち主に返すことをしっかりと守っていました。

預言者ムハンマドは、多神教徒や不信心者に対しても、そのような好ましい方針を堅持していました。そのため、預言者に反対するメッカの人々でさえ、ムハンマドが預言者であると発表された後も、自分の大切なもの、貴重なものを預言者に預けていました。その際、彼らは、預言者ムハンマドがその財産を差し押さえたり、自分が説く教えのために費やしたりするなどと微塵も疑うことをしませんでした。

 

預言者ムハンマドはメディナへの移住を前に、後にシーア派初代イマームとなったアリーに対し、数日間メッカに留まり、預かったものを持ち主に返してほしいと頼みました。預かり物に対する責任を果たすことは預言者にとって非常に重要であり、最も厳しい状況に置かれたときでさえ、それを守っていたのです。預言者の預かり物に対する責任感の強さについては、次のような逸話があります。

 

ヘイバルの戦いで、イスラム教徒は深刻な食糧不足に陥っていました。空腹を癒すため、彼らはイスラム教で「食べない方がよい」とされていた一部の動物の肉を食べていました。そのようなとき、ヘイバルのユダヤ教徒たちが所有する羊の群れを連れていた羊飼いが預言者ムハンマドのもとにやってきて、イスラムの真理を教えてほしいと頼んだのです。羊飼いははじめての会合で、預言者の論理的な言葉に心を打たれ、イスラムに信仰を寄せました。その後で、彼はこう言いました。「この羊たちは皆、ヘイバルのユダヤ教徒から預かっているものです。私と羊の持ち主の関係が絶たれた今、私はどうすればよいのでしょう?」

 預言者ムハンマドは、腹を空かせた何百人もの兵士の目の前で、はっきりとこう言いました。「私たちの教えでは、預かり物に対する裏切りは最大の罪のひとつである。だから、全ての羊を谷まで連れて行き、その持ち主に返しなさい」

 

若い羊飼いもまた、預言者ムハンマドの指示に従い、羊をその持ち主に返したのでした。

 

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