2月 15, 2020 04:33 Asia/Tokyo
  • ファーティマの生誕日
    ファーティマの生誕日

イスラム歴ジョマーディオッサーニー月20日は、イスラムの預言者ムハンマドの尊敬すべき娘、ファーティマ・ザハラーの生誕日です。

彼女の誕生は、ムハンマド預言者となってからまもなくして起こった喜ばしい出来事でした。
今回は、ファーティマの生誕日に際して、この偉大な女性について皆様にお話ししてまいりましょう。

預言者が神に遣わされてから5年、預言者の家は楽園の香りに包まれていました。ファーティマがこの世に生まれたその日、預言者とその妻ハディージャは喜びに浸っていました。ファーティマの誕生は預言者とその妻への神からの贈り物でした。預言者は神に感謝し、ファーティマを胸に抱き、その額に口づけをした後、彼女の顔を眺めました。ファーティマの輝きに満ちた瞳は、預言者の心を穏やかにしました。

ファーティマの誕生により、神は預言者に世界の宝物を与えました。実際、コーランによれば、ファーティマは「多くの善きもの」でした。神は最も美しい言葉で預言者にこのように述べています。

「我々はあなたに多くの善や恩恵を授けた。だからあなたの神のために祈り、身を捧げよ。(そして)明らかにあなたの敵は将来を絶たれる(ことを知れ)」

この節は預言者の一族は滅びるとする敵の非難の中で、預言者に希望を与えるものでした。ファーティマは、世界の女性たちの先頭に立ち、唯一神信仰、道徳や人間性の境界を守るための正しい旗手となるためにこの世に生まれたのでした。預言者が彼女をファーティマと名づけたのは、それは神が彼女を悪から遠ざけていることを意味していました。

ファーティマが母のハディージャと過ごしたのは短い時間でした。しかしながら、彼女は神の道における抵抗と闘争の美しい物語を母の口から聞いていました。彼女は母の顔を見ては、永遠に続く物語の新たな章を読んでいるかのように感じていました。ファーティマは父のそばで崇高な人生とは何かということを知りました。彼女は父のもとで特別な地位にありました。預言者の娘に対する愛情と敬意は、父として愛情を超えたものであり、それはファーティマの偉大さからくるものでした。預言者はファーティマを愛し、このように述べています。「私の愛すべき娘、ファーティマはあらゆる時代、世代の世界の女性たちの長である」



ファーティマは人間性が欠如していた社会に生まれました。戦争や流血、娘たちの生き埋めなど誤った慣習が、人々の中に根付いていました。イスラムの誕生により、預言者はこうした悪しき慣習に対抗しました。娘の誕生が良いこととはされていなかった時代に、預言者はファーティマの手に口づけをし、無明時代の女性蔑視に抵抗しました。

ファーティマの魂と命は、預言者の傍らで、神の知識と融合しました。預言者に啓示が下され、預言者が新たな真理を人々に伝えるよう義務付けられるたびに、ファーティマは預言者の英知あふれる話から、世界の解釈を学んでいました。ファーティマはこうした認識により、至高なる道を進み、人間を、すべての善きものを創造した世界の神の知識に至りました。

神への愛情はファーティマの心に浸透していたので、彼女は神の満足だけを考えていました。彼女を人生の中で満足させていたものは、神に仕える道において歩みを進めることでした。ファーティマはこうした深く幅広い見方により、家庭や社会に参加し、妻、母として、イスラムの正しい女性像となるため大きな役割を果たしました。ファーティマは、男女は互いを補い合う存在であると考え、家庭の空間を愛情あふれるものにしました。

ファーティマの愛情あふれる、安らかな姿は常に夫であるアリーに励ましと安らぎをもたらしました。ファーティマは最も基本的な社会制度、最も愛情深い神の基盤は、家族だと考えていました。彼女は家庭環境をしつけのための場としました。ファーティマの小さな家から、歴史の中で重要な変化を生じさせた偉大な人間たちが生まれました。学問と信仰の源であったファーティマは、子供たちの教育において、友好、礼儀、その他の美徳を教えました。

アリーとファーティマは、苦しい生活にもかかわらず、3日間、自分たちの食料を困窮している人々に与えていました。これにより、ファーティマの子供たちも、生活が苦しくても、神の正しい価値と正義の復活の道において自らを捧げていました。ファーティマの家庭では、神が行動や性質の中心に据えられていました。

ファーティマは、家庭での女性の存在と女性の役割は、社会の建設的な努力の障害にはならないが、女性は男性と同じような立場でアイデンティティを見出すべきではないとしていました。ファーティマは女性たちに、女性は男性との愚かな競争において優位に立とうとするのではなく、創造システムにおいて女性たちに課せられている義務を正しく遂行することだということを教えています。そしてその義務とは実際、男性たちにはできないことを指しています。これにより、ファーティマは妻や母としての役割を優先に据えると同時に社会的、政治的活動から遠ざからないようにしていました。

歴史は、イスラムの重要な局面における尊敬すべき女性の存在をも苦言しています。預言者のメッカからメディナへの危険に満ちた移住から戦争の後方支援、また預言者の死後の出来事における存在はすべて、社会や政治におけるこの女性の責任感を表しています。ファーティマは真実を明らかにするために、価値観を消滅させるような流れに反対していました。宗教的信条や美徳を明示する彼女の影響力のある発言は、コーランの節を飾る宝石のようなものです。ファーティマはコーランの価値を言葉で語るだけでなく、コーランの真理に社会的な事実を一致させることで、不正に反対する義務や必要性を感じていました。

ファーティマの当時の社会・政治問題への深い洞察力は、彼女に圧制と不正、差別との闘いを呼びかけるコーランの知識に由来するものでした。ファーティマは、道徳的、精神的価値を自らの考えや言動にしっかりと反映させていました。ファーティマは、コーランに注目するのは理解し行動するためだと考え、このように述べています。「イスラム教徒がコーランに従えば、幸福になり、救われるだろう」

こうしてファーティマは預言者の死後の出来事において、イスラム教徒の間に混乱が生じるのを防ぐために、コーランの中心的な役割に言及し、次のように述べています。「神の書物があなた方の中にあるのに、なぜ道に迷うのか。その内容は明るく、その教義は輝いている。その導きは明らかで、その警告は明白である。コーランを欲するのか、コーラン以外に仲裁を求めるのか」
ファーティマは言葉でコーランを敬うとともに、この神の書物の高い知識を行動でも示しました。

ファーティマの生誕日は、イランにおいて女性の日、母の日とされています。世界のイスラム教徒の女性や母は、イスラムの正しい理解とファーティマのような模範の存在により、家庭や社会においてその真の地位を理解し、それにふさわしい行動をとっているのです。

 

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