7月 15, 2022 15:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「イスラエルの民の文句」です。

ペルシャ語での読み方は、Iiraad-e Banii- Esraaiilとなります。

この表現は、不必要なあら捜し、むやみにいちゃもんや難癖をつけることを意味していますが、イスラエルの民という言葉から何をご想像されたでしょうか。

これは、イスラムでは預言者ムーサーとして知られ、旧約聖書にも出てくる預言者モーセにまつわる話に由来しています。旧約聖書に出てくる「出エジプト記」は、皆様も耳にされたことがあるかと思います。

エジプト新王国第19王朝ラムセス2世の時代、すなわち紀元前1230年ごろ、当時ヘブライ人と呼ばれたイスラエルの民が預言者モーセに率いられエジプトを脱出します。預言者モーセは途中のシナイ山で十戒を授かり、現在のパレスチナに当たるカナンの地に彼らを導きます。途中エジプト軍に追いつかれそうになったモーセが、杖を振り海をわってヘブライ人を救った話は、よく知られているのではないでしょうか。

カナンの地に着くまではなんと40年間もかかったといわれます。イスラエルの民は、割れた海を渡ってエジプト軍から逃れたあとも「お腹がすいた」「喉が渇いた」「疲れた」「不安だ」と次々に文句を言い、あれこれ難癖をつけて何度も預言者モーセを困らせたことから、「イスラエルの民の文句」が不必要なあら捜しや、難癖をつけることを意味するようになったということです。

以上、今回はユダヤ教でも知られている預言者ムーサーにまつわる慣用句をご紹介しました。それではまた。

 


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