9月 01, 2022 14:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「カラスを追いかける者は誰でも、廃墟を住処にする」です。

ペルシャ語での読み方は、Har kii dar pei-e kalaagh ravad dar kharaabe manzel konadとなります。このことわざは、よく考えずに盲目的に他人の真似事をしたり、あるいは不適切な例に従ってしまうことで、邪道に外れ人生を駄目にする、または後で悔やむことになるということを意味しています。

日本語にも「朱に交われば赤くなる」という諺があり、これは「人は取り巻く環境や周囲の人々によって左右される」という、よい意味と悪い意味の両方で使われます。しかし、今回ご紹介したペルシャ語のことわざは、どちらかというと悪い意味で使われることのほうが多いようです。

このことわざは、ある物語に由来すると言われています。ある怠け者の男が、何とか楽をして大量の財産を手に入れる方法はないかと考えにふけっていました。その男はある時、「カラスは、光るものや貴金属などをいつも探して飛び回り、またそういう物を必ず見つけ出す」という話を聞きつけます。そしてある日、外でカラスを見つけると、その後を追いかけてカラスのねぐらにたどり着きます。

しかし、そこは壊れかかって人が住まなくなった廃墟でした。しかし彼は、そこに宝物があると思い込み、カラスがえさを探しに出て行った隙を狙ってそのねぐらを漁ります。が、そこで見つかったのは砕けた石と大量のごみだけでした。そして夜になりましたが、自宅から遠くはなれた場所まで来てしまっていたことから帰る手段もありませんでした。この怠け者の男は、カラスのようにその壊れかかった家で夜を明かす羽目になったということです。

このように、ある人がしていることの表面だけを見て、その意味や結果を考えず、ただ模倣するととんでもない結果を招く、という話はよく耳にすると思います。ある環境や周りに影響されることはある意味で避けられないかもしれませんが、それでも何かを模倣したり取り入れる場合は、その意味や後からついてくる結果を考えてからにしたいものですね。それではまた。

 


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