9月 09, 2022 16:07 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「1人の狂人が井戸に投げ込んだ石は、100人の賢者をもってしても取り出せない」です。

ペルシャ語での読み方は,Yek diivaane sangii be chaah mi-yandaazad ke sad taa aaqel nemi-tavaanand biruun biyaavarandとなります。

このことわざの意味は、まさに読んで字のごとく、1人の愚か者が後先を考えずに行った軽率な行動が、何人もの賢者をもってしても解決できない問題を生み出す、物知らずや経験の浅い人の浅はかな行動のために取り返しのつかない結果となり、他の人が甚大な迷惑をこうむる、といった内容を意味しています。

ちなみに、このことわざは次のような物語に由来すると言われています。

あるとき、井戸端に座り込んでいた頭のおかしい愚か者が井戸に石を投げ込みました。それを見ていたもう1人の頭のおかしい男がこれに腹を立て、井戸に石を投げ込んだ男を井戸に突き落としました。この事態を何とかしようと、町中の物知りたちが集まって話し合った結果、井戸に落とされた男を助けようと、井戸の中にたくさんの石を投げ込み、それを上って中から男が出てこれるようにしよう、ということになりました。

ところが、最初の男を井戸に突き落とした2番目の男が井戸に石を投げ込んだところ、あろうことかその石は井戸の中の男の頭に命中し、中にいた男はあえなく死んでしまいます。結局、頭のおかしい最初の男が井戸に石を投げ込むという軽率な行いが重大な結果を招き、取り返しがつかなくなったということです。

私たちの実生活におきましても、誰かが後先を考えずにおこなった軽率な行動が後から大勢の人々の迷惑になるという事例はよくあるのではないでしょうか。特に新型コロナウイルスが各国で猛威を振るっている昨今では、1人の人が衛生面で気をつけるべきことを守らなかったがためにクラスターが発生した、というケースが後を絶たないようです。このような時こそ、軽率な行動を控え、慎重に行動したいものですね。それではまた。

 


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