10月 30, 2016 20:01 Asia/Tokyo
  • アメリカ大統領選挙

11月8日のアメリカ大統領選挙が間近に迫っています。

アメリカ大統領選挙をめぐり、ハリウッドの多くの関係者が、この戦いに参加しています。トランプ、クリントンの両氏も、映画界のスターの傍らに立ち、彼らの存在を選挙戦に利用しています。

 

 

映画界の批評家や政治評論家らは、候補者が芸術界やスポーツ界のスターを活用すればするほど、得票率も高くなるとしています。これは実際、双方にとって利益のある行為です。候補者は、スターの存在を利用することで、得票率を高めることができ、一方でハリウッドのスターたちは、選挙活動に参加することで、再びアメリカのメディアで脚光を浴びることができます。

 

アメリカのドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーアは、今月18日、ソーシャルメディアで、トランプ氏に関する映画の新作を紹介し、人々を驚かせました。ムーア監督は、ツイッターで次のように語っています。「マイケル・ムーア・イン・トランプランドは、ニューヨークのIFCセンターで、初めて今月19日から上映され、その後1週間、ロサンゼルスとニューヨークで上映が続けられる」

 

「マイケルムーア・イン・トランプランド」は、実際、オハイオ州でのトランプ氏の活動を描いた映画で、ムーア監督はそれを、2週間前、オハイオで2晩連続で撮影しました。トランプ氏に反対する立場をとるムーア監督は、この映画が公開される際、観客に向かって、「我々はできるだけ多くのアメリカ人に、この映画を見てもらえるよう努力している。この映画は、オハイオはトランプ氏の土地であると言おうとしており、彼の存在により、アメリカがどこに向かうのかを予想している」と語りました。

 

最近、「あなたたちの将来に投票を」というキャンペーンが、アメリカの著名人の参加によって始まりました。このキャンペーンでは、アメリカの多くの著名人が、民主党や共和党にこだわらず、11月8日に自分たちの支持する候補者の選挙人に票を投じるよう、国民に求めています。このキャンペーンに参加している著名人には、レオナルドディカプリオ、ジュリアロバーツ、エマストーン、デビッド・シュワイマー、エドワード・ノートン、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・デニーロ、オリヴィア・ワイルドなどがいます。

 

「あなたたちの将来に投票を」というキャンペーンの最も重要な活動は、ソーシャルメディアやバーチャル空間における、著名な俳優を出演させた映像を制作することです。30秒から60秒のこの映像の中では、アメリカの著名人たちがカメラの前に立ち、自分の関心事や期待を述べています。すべての映像の中では、「あなたたちは何を重視しますか?」という問いかけが行われています。このキャンペーンの映像は、トム・マッカーシーやデヴィッド・ラッセルなどの著名な映画監督によって作成されています。

 

 

これまでのアメリカの大統領選挙で起こっていた普通の出来事とは別に、今回もこの選挙をめぐってさまざまな騒動が巻き起こっています。特にトランプ氏の発言は、こうした騒動の原因となっており、多くの著名人がクリントン氏の支持に走っています。クリントン氏を支持しているのは、メリルストリープ、ジェーン・フォンダ、アン・ハサウェイです。とはいえ、彼女らは、クリントン氏を支持するのに重要な理由を持っており、それはクリントン氏が女性であるということです。こうした女性たちとともに、ジョージ・クルーニーをはじめとする男性たちも、女性の大統領就任を支持しています。

 

こうした中、トランプ氏の陣営も活発に活動しており、著名人を集めています。しかし、共和党の重要な支持者のひとりであるアーノルド・シュワルツェネッガーは、トランプ氏を支持しようとしていません。80年代にアクション映画で活躍したシュワルツェネッガーは、トランプ氏は過激な考え方を持っていると考えています。

 

トランプ氏もクリントン氏も、アメリカの国民やハリウッドの人々に対し、多くの公約を与えていますが、文化や芸術以外の分野に関するトランプ氏の発言は、一般の人々のレベルで新たな騒動を巻き起こし、それに続いて芸術家たちの反応も招いています。もっとも、映画監督のクリント・イーストウッドは、トランプ氏の発言に注目すべきではないとしています。彼は最近、国民は、トランプ氏の発言には注目すべきではないと語りました。イーストウッドの発言が指しているのは、別の民族や宗教に関する発言を含む、トランプ氏のすべての発言です。その発言は、一般の国民、政治家や評論家から、人種差別的だとされています。

 

ロバート・デ・ニーロは、トランプ氏を国民の悲劇と呼び、アメリカ人が、トランプ氏のような愚か者を、アメリカ大統領になるかもしれないような状況においたことを強く批判しました。このハリウッドスターはまた、次のように語っています。「私が腹を立てているのは、この国が、これほど愚かな人間を、このような地位に立たせてしまったということだ。トランプ氏は、我々が大統領として望むような人物であろうか?そうは思わない」

 

 

少し前、トランプ氏は、イスラム教徒のアメリカ入国を阻止すべきだと発言しました。アメリカの俳優、ウィルスミスは、この発言に反発し、それを恥ずべき発言だとしました。ウィルスミス氏は記者会見で、トランプ氏の発言と、西側諸国に生まれているイスラム恐怖症の雰囲気に触れ、このような発言は恥ずべきものだとし、「私は一人のアメリカ人として、トランプ氏の人種差別的な発言を聞いたとき、恥ずかしさを感じた」と語りました。このハリウッドの黒人俳優は、続けて次のように語っています。「我々は国民を、我々に示される形ではなく、ありのままの姿で知るべきである。この億万長者のアメリカの政治家は、すべてのイスラム教徒の人々をアメリカから追い出し、イスラム教徒の入国を阻止しようとしている」

 

イスラム教徒に関するトランプ氏の発言の後、アメリカ・イスラム関係協会も、この発言に強い反発を示しました。この協会は、すべてのイスラム教徒に対し、自分たちに対するあらゆる暴力的な行動を、たとえ警察や治安関係者に報告を求められようと求められまいと、ただちにこの協会の責任者に報告するよう求めました。

 

キャンペーンや記者会見への参加に加え、候補者へのハリウッド関係者の資金援助もまた、ハリウッドが、アメリカの選挙に大きな影響を与えていることを示しています。アメリカの著名な映画監督、スティーブン・スピルバーグや、アメリカの映画制作会社ドリーム・ワークスの創立者、ジェフリー・カッツェンバーグは、100万ドルをクリントン氏の選挙委員会に寄付しました。

 

この2人によって提供された資金は、2012年にオバマ氏に提供したのと同じ規模です。これにより、彼らはアメリカ民主党にとって、最大の資金提供者となっています。2010年から、一般の国民も、選挙運動に際限なく資金を提供することができるようになりました。これにより、ハリウッド関係者は、自分たちの将来の利益のために投資を行うことが可能となっています。

 

アメリカの映画プロデューサー、JJエイブラムスも、夫人とともに、100万ドルをクリントン氏に提供しました。興味深いことに、2015年初めから、今年の6月まで、クリントン氏の選挙委員会は、1500万ドル以上の収入があり、その大部分は、ハリウッドやファッション・娯楽産業の関係者によるものでした。

 

 

 

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