3月 09, 2017 16:08 Asia/Tokyo
  • ミアーンカーレ半島
    ミアーンカーレ半島

今回の番組では、イラン北部マーザンダラーン州を訪れ、ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾に関してお話しすることにいたしましょう。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

毎年数十万羽という鳥がシベリアの寒冷地から、イランの最も美しい避難所、ミアーンカーレ半島に渡ってきて冬を過ごします。ミアーンカーレ保護区は、カスピ海南東部の美しい半島にあり、ミアーンカーレ湿原やゴルガーン湾などを含みます。

ミアーンカーレ半島は、砂浜の海岸、泥炭地、様々な植物に覆われた森林地帯、砂丘、緑の広大な牧草地などが集まったり、散らばったりしています。

ミアーンカーレ半島

 

ミアーンカーレ半島は、面積6万8千ヘクタールを超え、砂丘によって海岸は6キロメートル以上にわたりカスピ海と隔てられています。ミアーンカーレ半島は自然の驚くような魅力と類まれな自然環境を有しています。最大の魅力は珍しい動植物が存在することであり、この地域は海と陸の二つのエコシステムで構成されています。ミアーンカーレ湿原はこの半島の一部であり、湿地の保存に関するラムサール条約に登録されています。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

ミアーンカーレ湿原は、バードウォッチングに適した場所の一つです。この地域では年間を通じて多種多様な鳥類が見られ、それらは適した生息地、餌、温暖な気候を求めて渡ってきます。

この地域では、フラミンゴ、ハクチョウ、ペリカンといった鳥が見られます。さらにイラン北部で生息する貴重な留鳥も二種類います。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

ミアーンカーレ半島では、ジャッカル、ウサギ、キツネ、オオカミ、ヤマネコといった動物や、様々な種類の魚類も生息しています。また、半野生の馬も見られます。通常、ミアーンカーレの馬は赤茶と白のまだらの毛色を持っています。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

ミアーンカーレ半島の陸のエコシステムの大部分は牧草地で、ここは家畜の放牧に使用されています。

ミアーンカーレの森林は、土地に塩分が含まれていることから、特定の木の成長に適しています。この地域で見られる植物に、ラズベリーの木があり各地で見られます。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

ミアーンカーレ半島の南部にはゴルガーン湾があります。これはカスピ海の最大の湾であり、ミアーンカーレ半島によってカスピ海を分けています。

ゴルガーン湾の面積はおよそ400平方キロメートルです。この湾は水深が浅く、最大の深さで4メートルとなっています。この湾の水はカスピ海の水に比べて、浅く蒸発しやすいことから一部では塩分濃度が高くなっています。しかしながら湾の入り口は川の淡水が流入することから塩分濃度が低くなっています。

ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾

 

アルボルズ山脈の北麓からおよそ25の小さな川がゴルガーン湾に注いでいるにもかかわらず、概して年間の大部分は、湾に入る水が出ていく水より少なくなっています。ゴルガーン湾の水の不足分はカスピ海によって確保されています。長期にわたる激しい流れが海から湾に、短期の弱い流れが湾から海に向かっています。

ゴルガーン湾

 

ゴルガーン湾は、カスピ海、周辺の川、ミアーンカーレ半島の環境的な影響を受けています。これは水生生物の成長や繁殖、渡り鳥の飛来において重要な役割を担っています。ミアーンカーレ半島とゴルガーン湾は環境的な影響を及ぼしあっていることから、切り離せないものとなっています。ゴルガーン湾はイランのキャビア生産の重要な拠点の一つにもなっています。

ゴルガーン湾

 

ミアーンカーレ半島には、野生の馬、渡り鳥、美しい湿原や湾が存在し、毎日朝になると、数千もの鳥類が帯のように連なり、静かに海岸に移動しています。半島の早朝の霧の中で様々な鳥の鳴き声を聞きながら目にする唯一無二の景観は、この地域を訪れた人々に忘れられないものとなっています。

 

 

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