4月 15, 2017 14:45 Asia/Tokyo

今回は、イラン南部ファールス州にあるネイリーズ湿原とキャムジャーン湿原をご紹介いたしましょう。

湿原はイランの美しい見所の一つであり、毎年多くの観光客が訪れる場所です。イランには数百もの湿原が存在し、湿地の保存に関するラムサール条約で規定されている42種類のうち41種類の湿原があります。

イランの一部の湿原は、国際湿地としてラムサール条約に登録されています。ネイリーズ湿原はこうした湿原の一つであり、バフテガーンとタシャクという二つの湖によって形成されています。

バフテガーン湖の最大の深さは2メートル、タシャク湖では1メートルとなっています。この地域は、1975年に生物の保護区に指定され、1995年にはこの二つの湖と、バフテガーン湖の北部にある高地と湿原を含む部分が国立公園になりました。オーストリアの研究者はこのように述べています。

「ネイリーズ湿原は世界の限られた湿原の一つであり、冬には東部が淡水となり、夏には西部が塩水となる。これはほとんど見られない特徴である」

ネイリーズ湿原にアクセスするためには、ファールス州に向かっていきます。この州は美しい湿原を有しています。地理的にネイリーズ湿原は、シーラーズ市の東部に位置しています。

 

キャル川は、ネイリーズ湿原の水源となっています。キャル川の淡水により、ネイリーズ湿原は、淡水の湿原として知られています。地域の泉も湖の主な水源となっています。またこの二つの湖には3つの島があり、これは年間の降雨量によって面積が変化します。

キャル川が湿原に流れこむ場所は、葦やギョリュウの木で覆われています。北部の湖周辺の高地では、野生のピスタチオやアーモンドの木が豊富に見られます。湖周辺の平原では園芸や農業が行われています。

この地域では様々な植物に加えて山猫、ヒツジ、オオカミ、ハイエナ、ジャッカル、キツネ、カメなどが見られます。またこの地域に住む鳥に加えて、渡り鳥も渡ってきます。

ネイリーズ湿原は、降雨の不足、湖に注ぐ河川や泉からの農業用水の不適切な使用、湿原の水源における二つのダムの建設、こういった問題を抱えており、残念ながら危機にある湿地をリストアップした「モントルーレコード」に記載されています。

ネイリーズ湿原は、この地域にあるもう一つの国際湿地、キャムジャーン湿原を連想させます。キャムジャーン湿原はシーラーズから70キロ行ったところにあります。この湿原は国の最も重要な湿原のひとつで、ラムサール条約にも登録されています。

 

キャムジャーン湿原は、渡り鳥の通り道にあり、中東地域の鳥の1%がそこで暮らしていると言われています。最新の調査によれば、100種類の鳥類がこの湿原で確認されています。

この地域では、カモシカ、イノシシ、ハイエナ、キツネなどの野生動物が多く見られます。また葦などの湿原で見られる様々な植物が存在します。これらの植物の高さは一部で6メートルから8メートルにもなります。これらの湿原は環境保全や住民の生計と言う点で非常に重要な存在です。地域の村は、畜産業によって生計を立てています。

ここ数年、キャムジャーン湿原もまた、ネイリーズ湿原と同様の環境問題に直面していますが、現在、地元の人々の協力により、存続しています。

ファールス州の水源が干上がっている状況の中で、地元の人々は湿原を復活させようと、一部の農地への使用を控えて、湿原の方に水を流すようにしています。湿原のおよそ4ヘクタールが水で満たされたことで、一部の地域に再び植物が生育し、鳥類の姿も見られるようになりました。現在、地域の草地では多くの鳥類が巣作りをしています。

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