4月 15, 2017 18:34 Asia/Tokyo

カーニーブラザーン湿原は、ラムサール条約に登録されているイランの24番目の国際湿地です。今夜はこの湿地についてお話しすることにいたしましょう。

西アーザルバイジャーン州は、イラン北西部に位置し、美しい自然、野生動物から歴史的な遺跡まで、観光の多くの魅力を有することで、非常に見どころのある地域の一つとなっています。

州都のオルミーエからミアーンドアーブに向かっていくと、州の南部を流れるマハーバード川の上にかかる橋にたどり着きます。この橋を渡って、マハーバードの川岸沿いにおよそ9キロ進んでいくと、一つの道路に至ります。この道を10キロほど進んで村や丘を越えると、マハーバード行政区の国際湿地、カーニーブラザーン湿原が見えてきます。

この湿原はラムサール条約に登録されているイランの24番目の湿地であり、専門家によれば、マハーバードの自然保護は100年以上の歴史があるということです。湿原のそばにある村の高齢の住民たちは、昔この湿原はアシで覆われ、野生のイノシシの生息地であり、鳥類は見られなかったと言っています。しかしながら、現在、100年が経過し、イノシシの姿はなく、湿原の上空を鳥たちだけが飛んでいます。言い伝えによれば、湿原の名前はイノシシに由来しており、カーニーブラザーンはクルド語で、イノシシの住む場所を意味します。

 

マハーバードダムから流れるマハーバード川は、カーニーブラザーン湿原を通過した後、オルミーエ湖の方に続いています。

湿原の水の状態は、オルミーエ湖の水の変化の影響を受けます。オルミーエ湖の塩水が多くなると、時に湿原の生命が危機にさらされることもあります。

 

ここ数年、オルミーエ湖の塩水が湿原に流れ込むことで、塩水と淡水が入り混じる原因になっています。淡水は軽いため、上層部を通って湖の方に向かい、塩水は重いため、下層部を通って湿原の方に移動します。こうした流れは湿原のシステム全体に影響を及ぼし、湿原の堆積物を変化させています。

カーニーブラザーン湿原では、年間を通じて、野生の貴重な鳥が見られます。このため、900ヘクタール以上の面積を持つこの湿原は、イランの他の湿原の中でも唯一無二の存在となっています、

この地域にあるイラン初のバードウォッチング用の塔の存在は観光客に湿原の鳥を鑑賞する機会を与えています。

 

冬には、様々な種類の鳥がこの湿原に渡ってきて、巣作りを行い、雛を孵します。この湿原にやってくる鳥の中に、フラミンゴがいます。生息のための良好な状況、安全、餌の豊富さ、適切な水深が、フラミンゴがこの地域に渡ってくる要因となっています。

湿原ではハイイロガンも見られ、シベリアやコーカサスが厳しい寒さに入る前に、集団でより暖かいこの地域に渡ってきます。この渡り鳥たちは、休憩のためにカーニーブラザーン湿原に降り立ちます。もし寒さが厳しければ、そこからさらに南部の湿原や水場に向かい、もし寒さがそれほどでなければ、この地域に留まります。

カーニーブラザーン湿原は、国のエコシステム産業の重要な中心地のひとつであり、毎年、様々な時期に、鳥を愛する多くの人がこの地域を訪れます。

 

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