2017年08月17日22時35分
  • イランの薬用植物
    イランの薬用植物

この時間は、イランの薬用植物をご紹介する中で、この市場について全体的に見ていくことにいたしましょう。

創造の神秘のひとつは、人間の体の複雑な仕組みです。これまで、世界のいかなる思想や医療機関も、人間の体の内部を完全に把握したと主張することはできていません。歴史の中で、エジプト、イラン、中国、インド、ギリシャの伝統医学、そして現代医学が、痛みの治療や健康の維持における貴重な経験により、その知識を完全なものにしようと努めてきました。

 

イランの伝統医学は、世界で最も古い医学として、1万4000冊以上の書籍とともに、この地で語り継がれてきました。イランの伝統医学の遺産の中には、何世紀もの間に治療効果として証明されてきた病気の治療方法が存在します。そのうちの85%以上が、薬用植物を使ったものとなっています。ラーズィー、アフワーズィー、アブーアリー・スィーナー、ジョルジャーニーなどのイランの伝統医学の学者たちは、600年の間、西洋諸国で医学の重要な資料となる書籍を執筆しました。

 

イランの薬用植物

 

イランの伝統医学の明らかな特徴は、健康を中心に据えていること、道徳や精神的な問題にも注目していること、副作用の少ない自然な方法に頼っていることです。イランの伝統医学の治療法は、薬と精神性の2つを基盤にしています。伝統医学の学者によれば、薬と神の名を唱えることは、どちらも同じだけ病気の治療に効果があり、病気の治療において互いを補い合う存在になっています。イラン人の医学者は、神はどのような痛みの治療法も自然の中に秘めていると信じ、植物を、人間の痛みの治療や健康の維持に最も重要な役割を果たす、治療の源のひとつとみなしています。

 

イランにはおよそ8000種類の植物が存在し、そのうちの4分の1以上が、香辛料や医薬品、衛生用品に利用できます。イランは植物の多様性や豊かさの点で、世界でも上位に位置しています。これらの植物のうち、1700種類以上が、イランのみで生育しています。これらは経済的に非常に高い価値があり、イランの重要な非石油製品の輸出品目のひとつとなっています。

 

現在、イランでは、薬用植物の特定、栽培、生産、包装などの分野で活動を行う企業の数は、3000社を超えています。抽出液や染料などの薬用植物の加工品も、消費市場に送られています。

 

植物の生産品やその利用は、人々の健康に直接関係します。そのため、民間部門とともに、政府系部門の活動も必須のこととなっています。薬用植物に関して、政府系部門は、研究所や大学、サイエンスパークの設置により、植物の加工品の量と質の向上を目指し、研究活動、文化形成、教育の土台を整えようとしています。

 

ナレッジベース企業は、薬用植物の商業化を提唱し、独創的な製品を提供することで、市場を維持しようと努めています。

 

現在、ナレッジベース企業10社以上が、薬用植物の分野で活動を行っています。これらの企業は、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナムといった国々に、製品を輸出しています。

 

イランの薬用植物

 

イラン加工食品・薬用植物輸出協会は、イランの植物の生産品の輸出分野で活動を行っている組織です。この協会は、イラン商鉱工業会議所に属し、薬用植物の輸出振興を目的に、1966年に設置されました。この協会の目的のひとつは、質の向上、基準の遵守、科学技術の市場の獲得により、国際市場への薬用植物の輸出を拡大するために適した土台を整えることです。

 

この協会には、250以上の企業や団体が加盟しています。その中には、「グリーンプラネッツオブライフ」という企業があります。この企業は2013年にイランの薬用植物を輸出する優良企業のひとつとされました。

 

グリーンプラネッツオブライフは、1969年、食料と衛生用品や医薬品の生産、輸出の2つの部門で活動を開始しました。この企業の製品には、カプセル、抽出液、クリーム、ジェルなどがあり、最新の機器や技術を使ったものとなっています。

 

イランにはこのほかにも、薬用植物の分野で活動を行う複数の企業が存在しています。中でもメフレギヤーフ会社の主な活動は、ハーブティの生産です。

興味深いことに、150年前まで、イランでは紅茶が主に飲まれていましたが、ハーブティは、最も好ましい飲み物としてイラン人の間で消費されていました。メフレギヤーフ会社のハーブティは、化学物質や保存料が一切使用されておらず、その生産には、質の高い天然の素材が使用されています。

 

ハーブティの入ったティーバッグは、茶葉の香りや栄養分を保護し、空気や湿気の侵入を防いでいます。ティーバッグの形が三角形であることや、その袋の緻密な作りにより、植物のすべての効果が抽出されるようになっています。

 

薬用植物産業は、イランの経済に影響を及ぼす産業のひとつと見なすことができます。この産業の基盤は、国産の技術、神の恩恵、ナレッジベース経済に基づいています。イランにおける潜在的な可能性により、この部門への投資は大きな利益を見込めるものとなっています。

 

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