4月 08, 2020 23:59 Asia/Tokyo
  • 救世主イマーム・マハディの統治
    救世主イマーム・マハディの統治

西暦874年1月上旬、シーア派11代目イマーム、ハサン・アスキャリーが殉教し、シーア派12代目イマーム、マハディが指導者となりました。マハディはイマーム・ハサン・アスキャリーの息子で、イスラムの預言者一門の一人です。

マハディは神の命により、人々の前から姿を隠し、940年ごろまで、特別の代理人を立てて人々とつながりを保っていました。この時期は「短期間のお隠れ」と呼ばれています。しかし、その後は、「長期間のお隠れ」の時期に入り、その中で、イマーム・マハディは後継者を立てることなく、彼の勧告に従い、敬虔で聡明なイスラム法学者が、その代理とみなされています。多くの信用ある伝承によれば、イマーム・マハディは教友の助けを借りて、圧政や不正が頂点に高まったとき、イスラム世界の統治を確立するために立ち上がり、正義と公正を全土に打ち立てることになります。

ジャムキャラン・モスク

 

イマーム・マハディは、神から選ばれた偉大なるイマームであり、彼以前の預言者やイマームは、多くの伝承の中で、圧政や腐敗から人類を救うためのマハディの蜂起が起こることを約束しています。このことを知っていた当時のアッバース朝の為政者は、マハディを父親と同じように殉教に至らしめようとしました。しかし、神の意志により、イマームマハディは人々の前から姿を隠したのです。このときから、人々はマハディが神の許しにより現れ、正義と平和に基づいた安全な統治が全世界に確立されることを待望しています。

すべての人々がその出現を待望しているマハディの統治体制には、どのような特徴があるのでしょうか。この世界的な統治に対して、コーランの節や言行録では、興味深い特徴が取り上げられています。たとえば、マハディの統治は、人々による統治体制で、権利を奪われた弱者の希望に沿ったものだということです。ここでコーラン第21章、アル・アンビヤー章、預言者、第105節を紹介することにしましょう。

「まことに我々はユダヤ教の聖典の後、詩篇の中にこう記した。『地上は私のふさわしい僕たちが継ぐ』」

 

つまり、長年にわたって抑圧を受けてきた人々は、イマーム・マハディの出現後、地上の統治の後継者、イマームの支援者となり、この公正な統治から、最大限の利益を享受することになります。

ジャムキャラン・モスク

 

イマーム・マハディの統治体制では、神の法が施行されるようになります。歴史を通じて、人類のさまざまな思想が不完全で機能的ではないことを示してきました。このため、マハディの統治体制では、神のもっとも完全な宗教で、最後の教えと法であるイスラムが実施されることになります。

神は、コーランのさまざまな節の中で、神の見解では、真の宗教はイスラムであり、それ以外の宗教を選んだ人々は、損をすることになると強調しています。また、コーランのいくつかの節では、イスラムはほかの宗教よりも優れたものとなるとされています。シーア派6代目イマーム・サーデグは、これに関して次のように語っています。

「神はイスラムをマハディによって栄誉あるものとし、戒律がおろそかにされた後、それを再び復活させ、禁じられたものすべてをマハディによって消滅させ、迷いを消し去り、基本的な慣習を再生する」

 

もっとも、イスラム教徒でない人々が力や強制によってイスラムに改宗するのではなく、イマーム・マハディの真のイスラムが提示されたときに、自発的に、イスラムに改宗するということは留意すべきでしょう。

光ある未来へ

 

今日、世界の人々は、いつの時代にも増して、不公正や差別に苦しんでいます。世界の1%の人が全世界の富の半分を所有し、一方で西側とその同盟国の植民地政策や、ふさわしくない人物が政治家となることで、毎日、貧困層に属する人々の数が増えています。これに加えて、覇権主義大国は自分たちが人種的に優れおり、ほかの国の人々は文明的でないと考えています。このため、世界の人々の大きな願望のひとつは、差別の撤廃と公正の確立となっているのです。

 

イマーム・マハディの統治体制の明白な特徴のひとつは、地上の人々すべてに公正と正義を広めることです。特に、イスラムの重要な原則のひとつは、公正の拡大で、この中で、差別と格差は存在しません。多くの伝承は、イマーム・マハディの統治において公正が拡大することについて語っています。たとえば、イスラムの預言者ムハンマドは、自身の一門による蜂起について、次のように述べています。

「あなた方に、救世主マハディが出現するというよい知らせを与えよう。人々の対立や不和が多くなるとき、彼は立ち上がり、不正や圧政があふれたとき、地上を公正と正義に満ちたものにする。天地の住人は、この統治体制に満足し、富は人々の間で平等に分配されるようになる」

 

公正の拡大は、圧政の否定を伴います。人類の大きな問題のひとつに、破壊的な戦争や争いがあります。歴史が始まったころから、多くの人々が戦争や衝突により、命を落としてきました。この人類の苦しみは現代において、より拡大した形で発生しています。

公正

 

 

一方、イマーム・マハディの統治体制が確立された後は、戦争や敵対行為は消滅します。この統治体制が確立する前の、好戦的な大国との戦いが唯一の戦いとなります。これらの国は自身の違法な富を手放すこと、イマーム・マハディの統治体制に我慢することができません。これにもかかわらず、イマーム・マハディの統治体制の中で、圧政や不正からの解放という人々の大きな希望が実現することになります。預言者ムハンマドの伝承では、救世主マハディが圧政と不正に満ちた世界を、公正で満たすとされています。

 

イマーム・マハディの統治体制における覇権主義者に対する糾弾と圧政の排除は、平穏と治安を呼び込むことになります。現在、人々は治安を得ることができてません。一部の国では、戦争や虐殺によって治安が失われ、アメリカなどの多くの国において、社会の治安が存在せず、毎日数百人の犠牲者がでています。治安と平穏を感じることができないばかりか、その精神的、社会的、経済的な弊害も付随しています。

しかし、イマーム・マハディの統治体制においては、戦争や圧政が終わり、公正や同胞精神が広がり、治安と平穏が確立されます。シーア派5代目イマーム・バーゲルは、イマーム・マハディの統治の時代では、老女が世界の各地に赴くことができ、誰も彼女に危害を加えることはないとしています。この全面的な治安は、人類すべてがひとつの宗教、つまりイスラムに従うことにより生じるものです。

救世主イマーム・マハディ

 

地球上における発展の広がりも、イマーム・マハディの統治体制の特徴のひとつです。現在、一部の国においてのみ発展が見られ、それを一握りの人間が享受しているだけですが、イマーム・マハディの時代の発展による利益は、全体的なものであるだけでなく、その発展のレベルは、現代のレベルをはるかに上回るものとなります。イスラムの預言者ムハンマドは、次のように語っています。

「そのとき、混乱はほとんど見られなくなり、もし、人がわずかな時間で地上の東側や西側に移動したいと考えるとき、それがわずかな時間で可能となる」

 

イマーム・マハディの統治体制における発展は、そのほかの重要な要素にも関係しており、それは人々の理性の成長と科学の急速な発展です。シーア派5代目イマーム・バーゲルは言行録の中で、マハディは、神の許しにより、人々の理性を完全なものにするとしています。さらに、シーア派6代目イマーム・サーデグも、伝承の中で、興味深い点にふれ、次のように語っています。

「知識には27の言葉がある。神の預言者たちが人々にもたらしたものは、2つの言葉しかない。しかし、イマーム・マハディが立ち上がったとき、残りの25の言葉が明らかにされ、人々の間に広められるだろう」

救世主イマーム・マハディの統治

 

こうして、イマーム・マハディの時代において、すべての人々は高い生活レベルを享受し、神の恩恵を最大限に活用するのです。

イマーム・マハディの時代における科学や知識は、物質的な福祉の中だけでなく、人々がより多くの道徳的、精神的な発展を遂げることになります。イマーム・マハディのような高潔で公正な為政者を指導者とする宗教的な統治体制において、イマームの指導に従うことで、人々は、物質的なものよりも、精神性や来世について考え、それらに注目することになります。

シーア派初代イマーム・アリーは、隠れた預言者の一門が立ち上がるとき、人々の心から憎しみが消え去り、彼らは親しい同胞として、完全な平穏や安全、誠実さの中で共存するようになるとしています。

イマーム・マハディの統治体制は、ほかにはない特性を数多く備えており、それらはすべて、人類の希望の一部なのです。このため、イマーム・マハディのお隠れから1200年以上がたった現在も、抑圧された人々は、イマーム・マハディの出現とその蜂起を心待ちにしており、その偉大な歴史的事実が実現する下地を整えようとしているのです。

 

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