2019年11月06日19時12分
  • ナツメヤシ
    ナツメヤシ

イランは四季があり、さまざまな気候を持つ国です。イランの中部・北部の多くの都市は、冬に暖房器具を使うほど気温が下がりますが、ペルシャ湾岸など南部の都市は、穏やかな気候となっています。このため、冬の寒い時期には、南部にウォータースポーツを楽しみに行く人々もいます。

 

イランには、その気候の多様性により、神から授かった豊富な農産物が存在します。北部では、カスピ海の湿度の高い気候によって、柑橘類の果樹園、水田や茶畑、緑あふれる景観を目にすることができます。南部では、その暖かい気候によって、ナツメヤシ園が見られます。

基本的にどの地域でも、そこで採れる作物を使った料理が作られています。例えば、南部では、ナツメヤシがしばしば料理に使われています。世界のおよそ20%のナツメヤシがイランで生産されています。

イスラムの聖典コーランでは、ナツメヤシブドウを、優れた日々の糧としています。

ナツメヤシ

 

ナツメヤシは、昔から人々に食べられてきた果実で、コーランにもその名前が何度も出てきます。おそらく、欧米諸国の人々は、この果実の有効性をほとんど知らず、ケーキなどのお菓子に使用するのみとなっています。しかし、中東、特にアラブ諸国やイラン南部地域では、日常的に食べられています。

ナツメヤシは、非常に栄養価の高い果実で、鉄、カリウム、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルや、ビタミンA、B、Eなどを豊富に含んでいます。ナツメヤシに関する研究によれば、この果実は、胃腸癌など多くの癌を予防することが出来るということです。

 

通じをよくするには、ナツメヤシが効果的です。6個から7個を沸騰した湯の中に浸し、朝と晩、それを温めて飲むか、果実をそのまま食べ、すぐにコップ1杯か2杯のお湯を飲んでください。

またナツメヤシは、過剰な胃酸を緩和します。胃痛を感じたときは、ナツメヤシ2個から3個を潰したものをお湯の中に入れ、かきまぜて飲みます。この果実に含まれる食物繊維は、消化器の働きを改善してくれます。イラン人の中には、お茶や牛乳を飲む際に、砂糖の変わりにこのナツメヤシを食べる人もいます。

 

研究により、ナツメヤシを食べると、母乳の出がよくなることがわかっています。さらに、妊娠中の女性の精神を安定させる上でも効果を発揮します。栄養士は、食餌療法において、ナツメヤシを重要な食物のひとつとして挙げています。さらに、MS多発性硬化症、消化不良や便秘、腎臓結石といった病気の治療にも効果的です。ナツメヤシは、それ自体が豊富な栄養源であり、含まれるリンは、アンズ、ナシ、ブドウと同程度となっています。ナトリウムが少ないため、血圧の高い人のダイエットに効果的です。またナツメヤシ100グラム中、鉄が3ミリグラム含まれており、これは男性が一日に必要な鉄の1/3の量となっています。

ナツメヤシ

 

ナツメヤシに含まれるカルシウムは、骨を強化します。また、リンは神経に作用し、疲労回復を促します。また、ナツメヤシにはマグネシウムが多く含まれています。専門家によると、マグネシウムは、ストレスに効く唯一のミネラルだということです。高齢者は、脳細胞の減少を防止するため、マグネシウムを取る必要があります。糖尿病患者は、砂糖の代わりに、ナツメヤシを使用することができます。マグネシウムは、腎臓とすい臓の働きを促します。

 

ナツメヤシは、皮膚や目、内臓、耳などのアレルギー性の炎症を抑えます。クルミとナツメヤシを牛乳に混ぜて飲むと、腎臓の働きに効果的であり、肌に潤いを与えます。さらに、高コレステロール症、肥満、喘息などの呼吸器の障害を持つ人にも有効であり、甲状腺の働きが整えられます。しかし、もちろん過剰摂取は身体によくありません。ともすれば、肝臓やひ臓の働きを低下させ、高血圧を促し、さらに虫歯や肥満の原因にもなります。

ナツメヤシの木

 

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