12月 16, 2019 05:30 Asia/Tokyo
  • オルフィー・シーラーズィー
    オルフィー・シーラーズィー

今回は前回の番組に引き続き、16世紀、サファヴィー朝時代の高名な詩人、オルフィー・シーラーズィーについてお話しすることにしましょう。                    

今回はシーラーズィーの表現方法の特徴について取り上げます。

シーラーズィーはインド様式の詩人とされますが、完全にインド様式の詩人だとすることはできません。シーラーズィーは多くの抒情詩でイラク様式という詩のスタイルの影響を受けており、内容などにおいて、この様式を多分に活用しています。たしかに、インド様式の枠から外れた要素もまた、彼の詩にはふんだんに見られます。

シーラーズィーは、先人たちの言葉や内容から、新たな形式を始めた詩人です。実際、インド様式を確立し、サファヴィー朝時代の批評家の間でも、彼はインド様式の詩人として認められた最も成功した詩人であり、シーラーズィーを新たな形式の発明者とすることができます。

おそらく、シーラーズィーの詩の最も重要な特徴のひとつは、巧みで力強い句と、つたない句が混ぜ合わさっていることでしょう。文芸評論家によれば、シーラーズィーの多くの抒情詩は、いくつかの対句は優れ、そのほかの句は普通のできばえだということです。シーラーズィーの口調は柔らかく、平易です。

シーラーズィーの言葉は前の時代の詩人の影響を受けていますが、全体的に真面目な懐古主義者ではなく、たいていは当時の詩の言葉を使っています。

おそらく、シーラーズィーの言葉は、先人らの中では、バーバー・ファガーニーなどの同じシーラーズの出身者の影響を受けています。この2人の言葉は、単語の形式や文の作り方、韻の踏み方、内容の点から、大きく似ています。

シーラーズィーの詩のテーマを見ると、彼の内面に関して、愛や恥じらい、燃焼、傷、殉教、魅力、苦しみ、といった単語を最も多く使っていることが伺えます。文芸評論家によれば、このような単語が多く使われていることは、彼の悲しみを表しており、このような詩により、彼の考えや信条が理解できるとしています。

イランの優れたペルシャ語文学者、シールース・シャミーサーは、次のように記しています。

「インド様式の第一人者シーラーズィーは、最も成功した詩人だ。一連のイメージや新たな表現を確立した」

シーラーズィーは動詞や名詞による比喩表現を作り出すことで、読者を驚かせています。彼はよく知られた動詞の意味を無視し、単語の関係を発見することで、新たな意味を作り出し、新たな意味を文学界に提示しました。とはいえ、彼はこの発明や意味の創出により、言葉の複雑化を求めていたわけではありませんでした。

ペルシャ語文学の研究家、ムハンマド・フォトゥーヒーは、文学的な言葉によって意味を作り出すことは、インド様式の特徴のひとつだとしています。シーラーズィーも、純粋な意味を作り出すために、この文学的な言葉を活用しています。秘密や創出などといった言葉がこういった文学的な言葉に当たり、シーラーズィーはこの言葉を使って、美しい意味を持つ文を作り出していました。

インド様式において、複合語を頻繁に使用することは、この様式における重要な要素のひとつだとみなされています。このような複合語は、しばしば詩が複雑になる要因となりますが、しかし、非常に現代的な用語もあり、これは現在もペルシャ語の重要な言葉として使われています。

また、モハンマド・フォトゥーヒーは、次のように語っています。

「サファヴィー朝時代、文学の広い関係や、詩人の情報が等しく、情報源が限られていたことにより、詩の内容における類似性はいつの時代にも増して見られ、盗作も行われていた。このように、シーラーズィーもハーフェズやサアディー、バーバー・ファガーニーを模倣しており、彼の詩も現代詩人や、その後の詩人にも模倣される可能性がある」

シーラーズィーは一部のリズムに加えて、押韻等も14世紀の偉大な詩人、ハーフェズを模倣しています。シーラーズィーの句を読むと、「うそつきの苦行者」といった言葉に関して、無意識的にハーフェズに倣っています。ハーフェズはこういった言葉に関して一定の枠を持っており、当時の政治的、社会的環境の下で、この種の言葉に特別の注目を寄せていたのです。

 

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