1月 06, 2021 16:30 Asia/Tokyo

コーラン第33章アル・アハザーブ章部族同盟、第59節~第62節

慈悲深く、慈愛あまねき、アッラーの御名において

第59節

「預言者よ、汝の妻や娘たち、敬虔な女性たちに言え、『自分の服装をさらに重くし、[長い覆いをまとうように]』と。これは誰だか知られ、嫌がらせを受けないようにするためによりよいことである。神は寛容で慈悲深い方であられる」33:59

 (59) یَا أَیُّهَا النَّبِیُّ قُلْ لأزْوَاجِکَ وَبَنَاتِکَ وَنِسَاءِ الْمُؤْمِنِینَ یُدْنِینَ عَلَیْهِنَّ مِنْ جَلابِیبِهِنَّ ذَلِکَ أَدْنَى أَنْ یُعْرَفْنَ فَلا یُؤْذَیْنَ وَکَانَ اللَّهُ غَفُورًا رَحِیمًا 

 

前回の番組では、コーランの節で述べられているヘジャーブ、体や髪の覆いについて触れていました。この節は続けて、次のように語っています。「スカーフなど、体や髪の一部を覆い隠すものだけでは十分ではない。敬虔な女性たちは、体全体や髪の毛が完全に隠れる覆いを身につける必要がある」

 

この節は続けて、次のように強調しています。「これらの完全な覆いによって、あなた方は清らかな女性として知られ、穢れた人間から嫌がらせを受けることがなくなる。あなた方の心を苦しめるような不適切な言動に遭うことがなくなるだろう」

 

第59節の教え

  • イスラム的装い・ヘジャーブは、穢れた視線やふさわしくない言動から女性を守るものです。そのためヘジャーブは、制限をもたらすかもしれませんが、女性に安全をもたらす要素になります。
  • イスラム社会の公共の貞節を守ることは、コーランでも強調され、預言者ムハンマドも重視している事柄です。その一部は女性に関するものであり、外出する際には適切な服装を利用しなければなりません。
  • イスラムは、女性たちが家に留まることを基盤にしているわけではありません。そのため、女性たちの社会進出は、清らかさや貞節を守った上であれば、何の問題もありません。

 

 

第60節

「偽善者や心に病を抱える人々、メディナで誤った噂を広める人々が[自らの行いを]やめなかったら、我々は汝を彼らへの蜂起に立ち上がらせる。そうなれば彼らはまもなく、汝とこの町に留まることはできなくなるだろう。」33:60

(60) لَئِنْ لَمْ یَنْتَهِ الْمُنَافِقُونَ وَالَّذِینَ فِی قُلُوبِهِمْ مَرَضٌ وَالْمُرْجِفُونَ فِی الْمَدِینَةِ لَنُغْرِیَنَّکَ بِهِمْ ثُمَّ لا یُجَاوِرُونَکَ فِیهَا إِلا قَلِیلا 

 

第61節

「彼らは呪われた人々である。どこで見つかったとしても身柄を拘束され、殺されるだろう。」33:61

 (61) مَلْعُونِینَ أَیْنَمَا ثُقِفُوا أُخِذُوا وَقُتِّلُوا تَقْتِیلا

 

第62節 

「これは、以前に存在した人々に関する神の掟である。神の掟に変更が加えられることはない」33:62

(62) سُنَّةَ اللَّهِ فِی الَّذِینَ خَلَوْا مِنْ قَبْلُ وَلَنْ تَجِدَ لِسُنَّةِ اللَّهِ تَبْدِیلا

 

この3つの節は、預言者の時代にメディナで暮らし、さまざまな形で社会に情勢不安をもたらしていた人々について語っています。心に病を抱えた人々は、メディナの女性たちに嫌がらせを行っていました。また、さまざまな口実を設けては、イスラムの敵との戦争を回避していた偽善者たちは、事実とは異なる噂を広め、人々の間に恐怖や不安を植えつけていました。彼らは敵の力を誇張し、敬虔な兵士の弱さや敗北などの噂を広めることで、人々や戦士の士気を弱めていたのです。

 

いずれの社会にとっても、安全の維持は、人々の経済や生活といった他のどのような問題よりも重要なことです。神は預言者に次のように語っています。「人々の精神的な安全を奪う人々に対しては、最も厳しい態度で対処するがよい。一部の人々はメディナから追い出すべきであり、一部の人々は処刑されるべきである。それが他の人々の教訓となり、誰もどのような理由であっても、人々の安全を壊さないようにするためである」

 

この節は最後に、神の掟は変わらないことに触れ、次のように語っています。「情勢不安や堕落の原因を根絶することは、神の掟のひとつであり、神は預言者に対し、自分の時代にも、また将来イスラムの為政者によっても、それが実施されるよう求めている」

 

第60節から62節の教え

  • 社会の治安を乱す人々に対しては、弱さや臆病さを見せてはなりません。不安は危険な病気と同じように、社会の存続を脅かします。
  • 社会の情勢不安や暴動の原因となる人々は、どこにいたとしても安全を感じるべきではありません。そのような人々はイスラムの戒律に従って処罰されるべきです。
  • 噂を広めることは、イスラム社会に敵が影響力を及ぼすための方法のひとつです。社会の責任者は、事実を明らかにして人々の信用を得る必要があり、人々もまた、すべての言葉を信じてはならず、自分でその噂を広めるようなことがあってもなりません。
  • 社会の治安を乱す人々に対して神の戒律を実践する上で、和解や妥協を考えてはなりません。確かな決意で神の戒律を適用しましょう。

 

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