1月 13, 2022 14:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「よい仕事は満たすことから出てくる」です。

ペルシャ語での読み方は、Kaar-e niikuu kardan az por kardan astとなります。

このことわざは、日本語のことわざの「習うより慣れろ」に相当し、以下のような物語に由来しています。

サーサーン朝の第15代国王バハラーム5世があるとき、家来を伴って狩に出かけ、弓矢で見事に遠くからシマウマを射止めました。そこで家来は大変感心し、「これは腕力ではなくて、あなたの弛まぬ鍛錬の成果です」と言いました。しかし、バハラーム5世はなぜかこの言葉に憤慨し、この家来を死刑にするよう命じます。そこで家来は殺される前にある事をしたいので待ってほしいと頼み、バハラーム5世はこれを受け入れます。

さて、家来は刑の執行を猶予されたその日から毎日、子牛を担いでお城の階段を60段登るという課題を自らに課しました。子牛は日に日に大きくなり体重も増えていきましたが、それでも家来は毎日、重くなった牛を担いで60段の階段を上り続けました。

そしてある日のこと、バハラーム5世はあの家来が大きな牛を担いで階段を上っているところにやって来て、「うむ、これは腕の力ではなく、毎日沢山鍛錬した結果だ」とつぶやきました。そこで家来は「王様、私はあなたと一緒に狩りに行ったとき、同じ事を申し上げました。しかしあなたは私を殺すように命じました」と告げます。バハラーム5世はそこで、自分が家来と同じ事を言っていたことに気づき、この家来の死刑を思いとどまり、このことわざを例に出して鍛錬を重ねることが大切だと述べたということです。日々の努力や鍛錬の継続、実践により習得することの大切さは、古今東西に共通しているようですね。それではまた。

 


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